まるっと4年
10月5日は、私達の結婚記念日です。
いろいろあって学生結婚だったので、
忘れられない日であります。
この日だけは、毎年ちょっといいレストランに行くことにしています。
お店を選んで予約する係を毎年交代でやってます。
2人だから、2年にいっぺん回ってくるんです。
今年は、私の番。
もう前からここ!と決めていたのは、
上賀茂のお料理秋山。
秋山さんとこです。
いっつも朝市やら里の駅に来てくださっている秋山さん。
その外見は、マスクにサングラスにジャージに長靴でかなり怪しいので
(あ!変装してはること言わん方が良かったか・・・)
逆に目立っているという御仁であります。
愛車のバイクを駆って、食材を求めていらっしゃる姿に、
この人のつくる料理を食べてみたい!!と思ってたんですよねえ。
そして、いって参りました。お料理秋山。
およそ、お店がある場所と思えへんようないうかほんとに住宅街の中にあります。
でも、それが良くて、この場所がいいんです、という秋山さんの言葉に、
確かに、とうなづくほど静かです。
ほんで、お料理ですが、いやー、美味しかったです。
なんか、どれもが、やったー!という味でした。
塩とか砂糖とか酒とか醤油とか、
普段自分の調理の中で使い慣れている調味料の味がほとんどせず、
お出汁と素材の味がする。
とくに、心に残ったのは、黒米のお粥さんでした。
お粥といって想像するお粥ではないです。
スープみたいになってます。
そしてその味は・・・、文章で表すのが難しいんです。
やさしい味とか、こくのある味とか、すっきりしているとか、
そういうもんじゃないんですね。
ただ、おいしい。
それから、また、驚くのが松茸!!!
秋山さんに
「10月に結婚したなんて、いいときにしましたねー」
と言われたんですが、なぜかと言うと松茸があるから、なんだそうです。
秋山さん、とにかく松茸に眼がないと自称。
そっちに座りたい、と。
自分は3月のキャベツしかないときに結婚した、とおっしゃる。
おお、そんなふうに褒めてもらったのは初めてでした。
松茸があるときに結婚した私達。
やったぜ。
ほんで、その松茸を韓国産と岩手山の2種類食べさせてもらった。
なんと炭火焼。
ミニ七輪で、上等の炭で、自分で焼くタイプ。
ただただ美味しい。
カウンターの向こうから、やけくそです!とかいいながら、
勝手に七輪の上に松茸追加をおいてくれました。
ほんまに、やけくそに松茸が好きなんだなーと実感。
とにかく、おいしいものをいろいろ食べさせてもらって、
うちのおなすも使ってくれたはって、
最後にはお茶室でこれまたおいしいお菓子を頂いて、
おまけに素敵なお花まで頂いて、
スタッフの方に、身長分けてくださいといわれて(旦那さんが)、
はあー・・・。
二人揃って、心のこもったお料理を頂けて・・・。これに勝る幸せがあるでしょうか。
うん、きっとあるでしょうが、
昨日の私達には、それが最高でした。
会席料理とか、懐石料理とかじゃなくて、
お料理秋山にしはった意味がなんとなく伝わってきたというか、
ほんとにおいしいお料理でした。
普段、買って頂いているわたしたちのお野菜が、
どんな風に使われているか知ることは大変勉強になります。
この野菜を、もっと美味しく作らなあかんなということを、
しみじみと思わされるからです。
野菜は、お肉、お魚にも負けない主役であるということもまた、よくわかります。
それから、作っている人が、使ってくれている人とその現場に足を運ぶ。
食べる。お金を払う。つまり、敬意を払う。お互いに。
これは、とても大切なことだと思いました。
ぴん、と背筋をのばして、野菜をつくっていかなあかんということを
これまたしみじみ思わされるからです。
おいしい、楽しい、ちょっと緊張するお勉強です。
大変ごちそうさまでした。
ありがとうございましたあ。
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